XOOPS Cube、NetCommonsは普及するのか?
前回、XOOPSが普及した理由として、次の3つの理由をあげました。
1.パッケージング
2.日本語対応
3.日本語情報の多さ
今回は、XOOPS CubeとNetCommonsで、この3つがどのぐらい満たされているのか検討しようと思います。
■XOOPS Cube
1.パッケージング
今は、ディストリビューション待ちと言えます。
XOOPS2のときに、何をパッケージに含めて、何を外すのか?という点について残念ながら良い進展はありませんでした。
そのため、XOOPS2のパッケージに含まれているモジュールは、どれも他の開発者さんが開発されたモジュールよりも見劣りする物ばかりになってしまいました。
そこで、XOOPS Cubeでは、これまで含まれていたモジュールをパッケージから削除して、自由に組み合わせもらうという形になりました。
そのため、今、XOOPS CubeプロジェクトからリリースされているXOOPS Cube Legacyパッケージには、ほどよくパッケージングされているというメリットはありません。
今後、様々なモジュールを含めたパッケージが各ディストリビュータがリリースされるのを期待しましょう。
2.日本語対応
これは全く問題無しです。よく使われているモジュールには、たいてい日本語ファイルも含まれていますし、文字コードの問題もほとんど発生しません。XOOPS2のときよりも良くなっていると言えます。
3.日本語情報の多さ
残念ながら、まだ充実しているとは言いにくい状況です。
しかし、徐々に状況は変わってきているかなと思っています。
書籍では、先日、XOOPS Cube Legacyのプログラムを解説した「XOOPS Cube Legacyデベロッパーズバイブル」が発売されました。
次はおそらく入門書が発売されることでしょう。
ネット上の情報としては、
RYUSでも、XOOPS Cube専門の入門サイト「うさぎにもできるXOOPS Cube入門♪」というサイトをたちあげました。
また、開発者向けのMLとして、「XOOPS Cube Developers Group Japan」も立ち上がりました。
XOOPS2がリリースされた当初も、このような状況でした。
そのころはXOOPS1.3の情報が多く、XOOPS2の情報は見つけにくかったのですが、徐々にXOOPS2の情報を扱うところが増えていき、気がつけばPHPやMySQLの情報を探しているのに、XOOPS2の情報にたどりつくほど情報が増えました。
今の状態はその前兆かなぁという気もしています。
■NetCommons
1.パッケージング
欲しいものがだいたいそろった状態でリリースされているので、インストールしたらすぐ使えるという手軽さがあります。
この点は、XOOPS2よりも良いですね。
最初から携帯対応している点も評価高いと思います。
ただ、どのモジュールも微妙に後一歩という感じがします。
また、他でモジュールを公開している人などもいないため、「NetCommonsのパッケージ=NetCommonsの全て」なので、「どこかに求めてるモジュールがあるかも。。」と悩むことも無いと思います。
2.日本語対応
XOOPS2とほぼ同じ状況ですね。
3.日本語情報の多さ
残念なことに、ここが壊滅的だと思ってます。
あえてわかりにくいような戦略をとっているのかわかりませんが、http://www.netcommons.org/ にユーザ登録しないと、netcommons.org内に掲示板があることもわかりません。
今のところ書籍も出ていません。
「NetCommonsの名前は聞いたことあるけど、どういうものかわからない」という状況が当面続きそうに思えます。
■まとめ
一般に普及するかという点では、XOOPS Cubeは普及の波にのる一歩か二歩手前。NetCommonsは、まだまだですね。
ただ、学校関係の方にはNetCommonsの構成というか設計思想がスンナリ理解できるようなので、学校関係には一気に普及しそうですね。
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NetCommons は市場で勝つか? その1
ビジネスをやる人がNetComms にコミットしようとするときには、ここが問題になるでしょう。
しかし、誰が見ても市場で勝利しそうだと思うような状態にあるならば、みなそう思うはずなんで、参入時期はすでに遅いといえます。
知識社会になり、情報の価値が高くなっ
Trackback by 日誌-長尾正’s BLOG-NetCommons — 2008年3月28日(金曜日) @ 08時51分51秒