最近ようやくザ・ゴールとザ・ゴール2を読みました。
(実は先に、ザ・ゴール2を読んで1作目にも興味をもって最近ザ・ゴールを読んだんですが(^^;)
ザ・ゴールの中心的ストーリーは、工場の中のボトルネックを発見して、そこからどう生産性を改善していくかというものです。
そのボトルネックの発見方法として、常に手前に未処理の在庫の山ができてるとか、常に何らかの問題が発生しているような行程をもとに分析を進めるという方法でした。
このボトルネックが最終的な生産性に大きく影響しているので、ボトルネック行程に入るものを減らしたり、そこから出力されたものをムダにしないというようなことが書かれていました。
で、これを読み終える頃に、ふと「あれ?最近似たようなことがあったような。。。」という気がしたので、ふりかえってみたら、自分が会社の中でボトルネックになっているという事実に気がつきました(^^;
スタッフがどんどんタスクを片付けていく中、自分のところではいろんなタスクが未処理で山積み(^^;
私の指示遅れや確認待ちのために、作業の進みに遅れがでるスタッフ(^^;
その結果、スタッフの方でも急ぎで私に確認したいことが生じて、私に質問しにくる。そして私は自分のタスクが思うように進められずカリカリしだすし、「メールした件で、確認したいんですが。。」というお電話をいただくこともしばしば。。。
それで、自分のタスクが遅れ遅れになってしまったので、「作業に集中したいので、○時から○時は声かけないで。何かあったら全部メールして。○時になったらメール確認するから。俺の集中時間中に質問しなくても良いように段取り考えて!」とやったんですが、そうしたらスタッフのみんなも集中して仕事に取り組んでくれ、自分も集中して仕事がはかどるという良い状態になってビックリ!
工場とシステム屋では、一見違うことやってそうですが、よくよく考えてみると、各自に何らかのINPUTがあって、それを処理してOUTPUTをだし、そのOUTPUTが別の人のINPUTとなるということを繰り返して最終的な納品物(開発したシステム)になるわけで、流れとしては工場もシステム屋も大差ないわけです。
たまっている未処理タスクを仕掛かり前の在庫。処理済みタスクは、次工程を担当する人にとっての仕掛かり在庫。そう考えていくと、どこが全体の生産性を下げてるかよくわかります。(いや、それが自分だったってのは、なんとなく感じてましたが、ちょいショックですけが)
何かを生産している最中に、「それを作るのやめて、先にこっちを!」ということが頻繁におきれば、OUTPUTされずに、いつまでも仕掛かり中の在庫が山のようにできるわけです。
今回、限られた時間しか質問に答えないという状況にしたことで、限られた時間で効率良く対処できるように、前工程(スタッフからの質問など)のOUTPUT品質が向上し、ボトルネック(私です)で使われる時間が減り、結果として他のたまっていた在庫(未処理タスク)もOUTPUT(次の担当者のINPUT)できるようになったのだと思います。
たまたまザ・ゴールを読んでたときに同じような状況を経験したために、内容は非常に納得できる内容でした。
もしまだ読まれてない方がいましたら、是非自分の仕事場に当てはめながら読んでみてください。けっこうおもしろいですよ。