2007年4月11日(水曜日)

成果をだすための読書システム レバレッジ・リーディング

カテゴリー: - Ryuji @ 18時04分42秒

いわゆるビジネス書や自己啓発本を読む目的というのは何でしょうか?

自分の仕事に活かす。生活を充実させる。そのために読むのではないでしょうか。

しかし、通常はどんな本を読んでも「良い本だった」「いろいろ気がつくことができた」と思うだけで、1 ヶ月後にどんな気づきを得たのか覚えていることは少ないのではないでしょうか。私はそうです。

本棚にはこれまでに読んだビジネス書や仕事術の本が多数ありますが、はっきりいって何が書いてあったのか覚えていません(^^;
気に入った本は何度か読み返すことがあるため、何かきっかけがあったときに書いてあったことを思い出すことはありますが、これでは活かせているとは言い難い状態です。

そこで最近ちょっと話題になっているレバレッジ・リーディングを読んでみました。

レバレッジ・リーディング レバレッジ・リーディング
本田 直之


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レバレッジ・リーディングで読書対象としている書籍は、ビジネス書です。小説や技術解説書などは対象外です。

レバレッジ・リーディングとは何かを一言で表すなら、「ビジネス書という INPUT から、仕事や生活に活かすという OUTPUT を得るための SYSTEM である」と言えそうです。

レバレッジ・リーディングでは、おおむね次のようなステップで本を読みます。
1.テーマを決めて読む
2.アンテナに引っかからなければどんどん読み飛ばす
3.気になる箇所には線引きし、思ったことはメモする。
4.読後に線引き箇所、メモを本から抜き出す。=レバレッジメモ
5.レバレッジメモを繰り返し参照する。

この各ステップがそれぞれ重要な要素なのですが、個人的に特に印象に残ったのは、
「読み飛ばし」と「レバレッジ・メモ」です。

■短時間で効果をあげるための「読み飛ばし」
これまで、一冊の本からどん欲に吸収しようとして、最初から最後まで全てに目を通すという読み方をしていました。
しかし、この読み方では、すでに知っていることを繰り返し読むことになったり、興味のわかない理論についての説明を読むことになったりして退屈な思いをすることが少なくありません。
また、一冊読み終わるまでに時間もかかります。

全部読まないともったいないという気持ちを捨てて、自分にとって役に立つところだけ読めばそれでいいというのは、目からウロコでした。
実は、忙しくて時間がない状況で、それでも問題解決のヒントを得たいと思って本を読んだときは、こういう読み飛ばしをしていました。
それなのに、多少時間がとれたぐらいで、最初から最後まで律儀に読んでいたのは貧乏性だったなぁと思います。

■繰り返し読むための レバレッジ・メモ
仕事や生活に活かすという OUTPUT を得るための中間成果物がこのレバレッジ・メモになります。
レバレッジ・メモは読書中に、気になって線を引いた箇所や、読書中に本にメモしたことを抜き出してまとめたものです。
読書中に、本文中の気になる箇所に線を引いたり、メモをとるということは、これまでもやったことはあったのですが、それを本から抜き出してメモを作成したことはありませんでした。

繰り返し参照するには、本の形のままでは不便です。1 冊、2 冊ならまだしも、5 冊、10 冊と量が増えると、かさばるし重量もあります。とても持ち歩く気にはなれません。

しかし、本から抜き出したメモであれば、かさばりません。
レバレッジ・リーディングの著者はテキストファイルにまとめて、印刷しているそうですが、テキストファイルを PDA に入れたり、携帯にメールしておくのもいいかもしれません。

レバレッジ・メモを作るために本を読み、成果をあげるためにレバレッジ・メモを読む。

レバレッジ・リーディングは成果をだすための読書システムとして非常によくできていると思います。

これから時間をみつけて、これまでに読んで「良かった」と感じた本について、レバレッジ・リーディングで再読してみたいと思っています。


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  1. 次は「本の余白に書き込む会」始動
    yohaku.info
    フェルマーの大定理も本への書き込みだったわけだし、モナリザの正体を明らかにしたのも本への書き込みなわけで、本に書き込むというのは古今東西共通の文化であるわけだ。…

    Trackback by ぴらぴら週記 — 2008年7月17日(木曜日) @ 19時35分15秒

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