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シャンパンを抜く方法

mik : その他 2009/3/6 14:45

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最近本屋さんに行く時間がなくて、枯渇していたところ、地下鉄の売店で発見した本です。

インド人の頭ん中


ご当地モノがわりと好きで読むのですが、インドモノは初めてでなかなかに興味深い内容でした。

その中でも記憶に残ったエピソードがあります。

日本人だけでインドのレストランに行き、シャンパンを注文。楚々としたウェイターさんがシャンパンを抜こうとしてのですが、なかなか抜けない。と、それまでの気取った態度が一変してなんとか抜こうと色々やり始め、とうとう「そうだ!瓶を振って泡立てれば抜ける」と言いだし、猛烈に瓶を振り始めたという。

あわてて止めるのですが聞きいれてもらえず、瓶を振り続けるウェイターさんと、「そんなことしたら空いたとたんにシャンパンが半分になっちゃう」と困る日本人。結局はシャンパンはいいから他のものをくださいというのを聞き入れてもらって事なきを得るっていうことなんですが。

筆者が驚いていたのは「なんで目先のシャンパンを抜くことに気持ちが集中してしまい、当初のシャンパンを抜いて提供するということを忘れてしまうのか(その方法では中身が半分になり、提供できないではないか)」ということなのですが。

筆者が思うにカースト制の行き渡ったインドならではのことではということ。カースト制はかなり細かく分かれていて掃除のカーストであれば掃除しかしない。電気修理のカーストならば電気修理しかしない。つまり電気屋さんが修理に来たとき、周りを散らかすだけ散らかして「電気は修理できたよ」という状態で帰り、あたりにはゴミの山が残る、という。掃除は自分の仕事の範囲でないから、ということが徹底しているからではないか、代々カースト制に縛られているインド人としては当然の成り行きなのかな、と推測しています。

でもこれ日本人でも、ときどき仕事などでやってしまわないでしょうか。最初は何かのために方法を考えていて、ある方法を思いつく。思いついた時点で「最初の何かのために」という部分を忘れ、ある方法の実現のみに気持ちが行ってしまうようなことが。

自分でもそんなことがあるといけないので、はっ!それたことやってるかも、と思い出せるためにもシャンパンを抜く方法、のエピソードを憶えていたいと思った次第です。

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