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HD1.04を使って、XOOPSバージョンアップ

naoto : XOOPS » 総合的な情報 2010/7/12 8:50

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こんにちわ。なおとです。

このブログの1つ前の記事で、新しいバージョンが出るかもしれない、という話題がありました。 そこで、新しいバージョンが出た場合に備えて、アップデートする方法を今から勉強しておきたいと思います。

HDをアップデートする - うさぎにもできるXOOPS Cube入門♪

この記事は、HDからHDへのバージョンアップを、図を交えて説明しています。 やや古いバージョンを元にした記事ですが、基本的な手順と考え方は変わりません。 まずこれを読んでおいてください。

これだけではちょっと、という方のために、せっかくなので別のケースを扱ってみたいと思います。

話の前提として、次のようなケースを想定します。

  • ホダ塾ディストリビューションの現時点の最新版である、「HD1.04」を使ったサイト
  • テンプレートとテーマはある程度カスタマイズがしてあり、モジュールやプリロードを追加したりもしている
  • 基本の4モジュール(※)については、プログラム・レベルでの変更をしていない(テンプレートのカスタマイズやブロックの追加は問題ない)

もちろん、ほとんど弄っていないよーと言う場合でもOKです。

※基本の4モジュール
XOOPS Cube Legacyの基幹部分を担うモジュールで、今回のアップデートの対象。

  • 標準キャッシュモジュール (stdCache)
  • 互換レンダーシステム (legacyRender)
  • ユーザーモジュール (user)
  • 互換モジュール (legacy)

実は、HD1.04には、「XOOPS Cube Legacy 2.1.7」を含んでいます。 というより、XOOPS Cube Legacyに複数のモジュールをバンドルしたり、独自の調整を加えたのが、ホダ塾ディストリビューションいわゆるHDなのです。

ところが、XOOPS Cube Legacy(XCL)の最新版は2.1.8です。 そして、2.1.9が今度出るかもしれません。

そこで今回は、HD1.04の中のXCLを、2.1.8にアップデートしてみようと思います。 この手順ができれば、次に2.1.9が出たとしても、同じように作業すればおそらくOKだろう、という風に考えられます。

作業のはじめはバックアップです。 ここで詳しく説明すると長くなりますので、なんとかバックアップはできたこととします。

さて必要なファイルをダウンロードしましょう。

http://sourceforge.net/projects/hodajuku/files/

update_Package_Legacy_2_1_7_to_2_1_8.zip

が今回使うものです。

このZIP形式の圧縮ファイルを展開すると、3つのフォルダが現れます。

217to218/docs/
これにはXCL2.1.8のインストール手引などが入っています。 しかし残念ながら、アップデートについての説明はありません。

217to218/html/
これが今回、実際に必要な部分が含まれるフォルダです。 さらに中をみると、複数のフォルダに分れています。

class
include
install
kernel
language
modules
themes

それなりにありますが、さらに詳細は省きます。

戻ってはじめの3フォルダのうち残りのひとつは、extrasです。

もしサイトの言語設定を「ja_utf8」にしている場合、この中にも必要な部分があります。

217to218/extras/extra_languages/ja_utf8/html/

この「html」は、上で見たhtml(217to218/html/)と同じ階層であることに注意してください。
そしてこれらを、XOOPSの公開側フォルダ(XOOPS_ROOT_PATH)に上書きするのです。

FTPクライアントを使ってアップロードする方法は、はじめに示したリンク先「HDをアップデートする」で説明しています。

今回はコマンドラインを使って上書きコピーをする例を、参考までにご覧ください。

update_Package_Legacy_2_1_7_to_2_1_8.zipを~/tmp/に展開し、 /var/www/htmlがXOOPSの公開側フォルダで、そこに上書きコピーする場合です。

$ cd ~/tmp
$ unzip update_Package_Legacy_2_1_7_to_2_1_8.zip
$ cd /var/www/html
$ cp -r ~/tmp/217to218/html/* .
$ cp -r ~/tmp/217to218/extras/extra_languages/ja_utf8/html/* .

このあと管理者でログインして、管理者メニューで「モジュールのアップデート」をしたいところですが、その前にちょっとやっておきたいことがあります。
カスタマイズしたテンプレートを活かす方法です。

管理者メニューから、「ALTSYS」⇒「テンプレート管理」と辿ってください。

テンプレート操作対象モジュール : ALTSYS (0.71)
という画面が表示されていると思います。 一覧がありますが、その左下に、

新規にテンプレートセットを作成する: という部分があります。
ここでベースは「default」、セット名は「site_template」(好きな名前で構いません)にして、「新規作成」ボタンを押してください。

すると、「DB-site_template」という新たな「テンプレート・セット」ができます。

そのあとで、「DB-default」のうちカスタマイズしたもの(緑色で表示されます)を、DB-site_templateにコピーします。

ごく簡単に説明すると、チェックボックスをチェック付けて、行先(一番下の行)を選んで、コピー実行ボタンを押す、です。

これを、カスタマイズしたテンプレート全てについて行います。
同じモジュール内であれば、まとめてチェックを付けてできます。 これをインストール済のモジュールひとつづつ確認しながらやってしまいます。 モジュールの選択は画面の上のほうに並んでいるので、名前を見て順に進めましょう。

そしてその後、互換モジュールの全般設定にある、「デフォルトのテンプレート・セット」でいま作ったテンプレート・セットを選んで、送信します。

ここまでできてはじめて、モジュールのアップデートができる準備ができました。 4モジュールのアップデートを行ってください。

こうすると、カスタマイズしたテンプレートを維持したまま、バージョンアップができます。
長くなりましたが、 以上で説明は終わります。

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